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「だ、駄目だよっ! だって、前に俊ちゃんが彼女の話をしてくれた時、凄くやさしい顔してたもん。……大切にしてるんでしょ?」
「でも本当の気持ちに気付いちまったんだから仕方ねえよ」
「あたしにも彼氏いるし!」
「俺には関係ねえ」
ううっ、どうやったら諦めてくれるの?
「言っとくけど、俺、かなりしつこいよ」
そう言って、ベッドの上に仰向けでゴロンと寝転がった。
「俊ちゃん、あたし、本当に困るよ」
俊ちゃんは横向きになり、右手で肘枕しながらこっちに視線を移した。
この真っ直ぐな瞳……凄く苦手だ。
吸い込まれそうになる。
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