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「陽菜、ちょっとこっちに来い」
「……何？」
「いいから」
「……」
ベッドに来いなんて、警戒しちゃうよ。
恐る恐る近寄ると、伸びてきた手に右手を引っ張られて、あたしの顔が勢い良く俊ちゃんの胸にぶつかった。
「いったぁー。何するの!? 痛いじゃん！」
鼻を強打し、左手で撫でていると、ふわっと包み込むように抱き締めてきた。
「俊ちゃん？」
「ちょっと、このままで」
そう言って抱き締める腕の力を強める。
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