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あたしの言葉に、俊ちゃんは眉を寄せる。
「ファンクラブがあって、ラブレターを数えきれないほどもらうなんて、誰から見てもアイドルでしょ?」
「何で陽菜がそんなこと知ってんだよ」
なぜか唇を尖らせて不機嫌になる俊ちゃん。
俊ちゃんとは中学も高校も同じだけれど、三つ離れているから一緒に学校に通うってことがなかったもんね。
「憲と直ちゃんに聞いたよ」
「あいつら……。口が軽いな」
俊ちゃんはそう言いながら苦笑い。
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