第4章 夢と現実

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学校に戻ると予想どうり綺羅もいじめの標的となった。 でも綺羅は笑った。綺羅は強いすごく強い。普通の人なのに・・・。 私なんかとは全然違う。すごく優しい。 学校の帰り道、綺羅に言った。 「ごめんね。」 すると綺羅がデコピンをしてきた。そして笑いながら、 「そんなしけた面すんなよ。」 と言った。 綺羅といると時間が止まっているかと思うぐらい楽しい。 普通の人からすると当たり前のようなこの時間は、私にとって凄く大切な時間。 このまま一緒にいたい。 でも貴方と私は、違う。私は龍。でも貴方は人間・・・。 「バイバイ。また明日。」 綺羅が手を振ってくれる。 「うん。また明日。」 2つ目の鍵を開けた。あと鍵穴はいくつあるのだろう・・・。
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