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まだママゴトをしてた頃の
結婚の約束なんて
意味はないと理解しながら
それでも想い続けている 貴方を
高い木よじ登る貴方に
「危ないよ」って声掛けると
「上まで行けたら結婚な」
地面の影が背伸びした
今の私に育ててくれた
色褪せない幼き日々が
もしほんの少しだけでも
貴方を支えているのなら 嬉しい
駆けっこもいっぱいしたね
お陰で足も速くなった
貴方がパパ役してくれたから
今は料理もできるんだよ
ぶらんこ二人漕いでた頃に
二人の夢同じだったね
今は違うと理解しながら
それでも願い続けている あの夢
鉄棒ぶら下がる貴方が
逆上がりする姿を見て
落ちないように祈りながら
真剣な顔にときめいた
風で消えてくスタートライン
忘れられない幼き恋が
もしほんの少しだけでも
貴方に残っているのなら 嬉しい
水遊びもいっぱいしたね
お陰で泳ぎも得意になった
貴方が片付け嫌いだったから
掃除も苦手じゃないんだよ
素直になれなかった頃の
空白が長すぎたかな
想いだけが残ったままで
名前を呼ぶ事も出来ない 貴方の
大人になるのが早すぎて
それでも好きは変わらなくて
気持ちだけが止まり続けてて
もう手伸ばしても届かなくて……
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