無気力

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いつもの席にいつも通りすまして座った。 見慣れない顔がある。 見ないフリ。 週末だからだろう いつもより混雑していた。 お気に入りの一品を注文したが色んな物体がトッピングされた“特製”なる品が届けられた。 苦笑い。 若い店主のサービス精神なのだろう。 軽く会釈をして取りかかる。 カウンターを後にしたその若い店主は見慣れない顔のカウンターに行き何か耳打ちをしている。 良くも悪くも彼らの好奇心の先に引っかかっていた。 それも悪くない。 毎日退屈な日々‥ どうでも良い事だった。 いつもくらいの間隔で誰に一瞥をくれることもなくその場を後にした。
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