トートバッグが……

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´ 「ご馳走さま! キーコさんのオムライスとても美味しいでしたわ」 「なっ、だろう! 姉さんのオムライスは最高さ!」  みんなは馴染みの食堂で食事を済ませたのでした。 「あはは……お誉めにあずかり嬉しいわね。   ちょっと伺うけどトート」 「はい、何でしょう?」 「あなた、どうやってオムライス食べたの? 以前は食事などしなかったのに……これもおかんの」 「それ、僕も聞きたいよ」  キーコとアニーはトートを向き、発言を待ちました。 「そんなに見つめられては緊張して言葉がでませんよ。 ……では、食べ物は自然にバッグに入ります。味などもその時に」 「ふ~~ん、なら排泄は」 「薫りの粒子になって……」 「あ、ごめん、失礼なこと訊いたわね。 トートは香水も体内で製造してる訳だ」 「トート無駄がなく凄いね!!」 「ありがとうアニー。 おっしゃる通りおかん様が魔法をお使いなさったのです」 「魔法ねぇ……」 「あや~~ハリー・ポッターの世界だよ」 「おかん様は後で人間にして下さるとも……」  トートはそう言ってキーコを見つめるのでした。 「え、えぇっ………」 ´
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