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「姉さん! トートの奴どうなってんだよ!?」
「さあ……あたしよっか速いかもね」
「姉さん! 秒速二・二キロメートルだよ!
四駆はこれが限界だよ!」
「そう……トートの速度はそれ以上ってことね」
速度を落としたトートが眼に入り、四駆と並び、四駆の中に入ってきました。
「トート、あんた凄い事になってるわね」
「この四駆を追い越すなんて信じられねぇよ」
「そんなふうに言われると恥ずかしいですわ」
「これもおかんの魔法のお陰かい?」
「らしいですわね」
キーコとアニーは眼を円くして頷き合うのでした。
そんな事を話している間に、四駆はアニーの国に差し掛かりました。
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