トートバッグが……

8/12
前へ
/80ページ
次へ
´ 「姉さん! トートの奴どうなってんだよ!?」 「さあ……あたしよっか速いかもね」 「姉さん! 秒速二・二キロメートルだよ!    四駆はこれが限界だよ!」 「そう……トートの速度はそれ以上ってことね」  速度を落としたトートが眼に入り、四駆と並び、四駆の中に入ってきました。 「トート、あんた凄い事になってるわね」 「この四駆を追い越すなんて信じられねぇよ」 「そんなふうに言われると恥ずかしいですわ」 「これもおかんの魔法のお陰かい?」 「らしいですわね」  キーコとアニーは眼を円くして頷き合うのでした。  そんな事を話している間に、四駆はアニーの国に差し掛かりました。 ´
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加