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目の前の胸を両手で押して、顔が涙と鼻水でぐちゃぐちゃだということも忘れて、俊ちゃんの顔を見上げる。
「ありがとう……一緒にいてくれて。凄く、心強かった」
「いや、俺が一緒にいたかったから。
……つーか、涙目で見上げんな。誘われてる気になる」
「え! ごめっ……」
そうは言われたけれど、力強く、澄んだ瞳から視線をそらせない。
吸い込まれるように見つめていると、いつの間にかその距離が縮んでいて……
唇が重なった。
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