気づいた想い

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◇◇◇ あれは中学生になりたての頃。 お父さんとお母さんが亡くなって半年以上が経ち、ようやく気持ちも落ち着いてきた頃だった。 あたしの心の中から直ちゃんへの想いも完全になくなり、中学生という新しい生活に胸を弾ませていた。 直ちゃんと俊ちゃんは同じ高校へ進学した。 通学時間も重なり、毎朝顔を合わせていた。 高校生になったとたん、直ちゃんも俊ちゃんも急に大人びてきた。 変わらず可愛がってくれていたけれど、目に見えない距離を感じるようになってしまった。
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