気づいた想い
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「陽菜? どうした?」 「……」 俊ちゃんは部屋の中に入ってきて、ベッドに座るあたしの隣に腰を下ろす。 そのまま震えているあたしの手を、その大きな手で手紙ごと包んでくる。 その瞬間、あたしの目から涙がこぼれ落ちた。 まだ読んでもいないのに。 「陽菜」 「……何?」 「この手紙は?」 「お母さんから」 「おばちゃんから?」
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