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「…汚い手でくるみちゃんに触るな!
たっくるすどやー!
(ぶっ●すぞてめぇ!)」
カズトがハッとした時はもう遅かった。
陸攻はカズトの胸倉を掴むや利き腕一本で軽々と持ち上げ、そのままカズトを店の外へとつまみ出そうとする。
「うわっ!
乱暴はやめろ陸攻!
痛い!
痛いじゃないか!
暴力振るうなら警察に…」
「帰れと言っただろうが!
暴力だと?
誰が上がっていいと言ったクソダボが!
不法侵入と相殺だ!」
「陸攻さん…
暴力はダメです!」
くるみが一瞬呆気に取られた程、くるみに危害を加えようとした輩に対し陸攻は一瞬で鬼になる。
やがて陸攻は話に一切耳を傾けることなく、カズトを文字通りつまみ出すのであった。
「お、お前は恥ずかしくないのか陸攻!
これがたった2人しかいない兄弟に対する扱いべふっ!」
「消毒してあげただけでも有り難く思うです!」
カズトの顔に塩を一袋丸ごと投げつけながらくるみ。
気安くくるみに触れようとした事が、カズト惨敗の決定打となったのは言うまでもなかった。
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