愛する人

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ある日僕は、職場で退職する先輩社員の送別会に参加して2次会まで付き合った。 その会は2次会でお開き解散となったが、この日の僕は何か物足りない感じがして、1人ふらりと飲みに行こうと街中をぶらついていた。 僕は、1人で外で飲み歩いたことがなく、少し緊張しながら飲み屋を捜し歩いていた。 その時、キャバクラのキャッチのお兄さんから声をかけられて、料金のことが少し気になったが、給料日直後で少し多くお金を持っていた僕は、言われるがままお店に入ることにした。 お店の中は、少し薄暗く、豪華なシャンデリアの光がまぶしかった。 ほどなく、僕の隣の席にかわいらしい感じの少し背が高くてスタイルの良い女性が座り、挨拶してくれた。 「ひとみです。  よろしくお願いします。」 僕も、少し緊張しながら、 「ひろしです。  よろしくお願いします。」 と挨拶した。 ひとみさんの年齢は22歳で、このキャバクラでは1年ほど働いているという話だった。 昼間の仕事もしていて、週4日から5日程度お店には出ているという話で、昼間の仕事と夜の仕事の掛け持ちは大変だと話していた。 ひとみさんは、素直ではきはきとした受け答えをしてくれる女性で、笑顔を絶やさず僕と話をしてくれて、僕はとても癒されて良い印象を持った。 話しが楽しくて、1時間延長して2時間にしたにもかかわらず、時間はあっという間に過ぎてしまった。 ボーイさんに、2回目の延長をするか聞かれて、この時は延長せずに会計をお願いした。 僕は、ひとみさんとプライベートで飲みに行きたいと思い、同伴をお願いすると、 「いいですよ、ぜひお願いします。」 と笑顔で快く返事をしてくれたため、僕はひとみさんにメールアドレスとスマートフォンの番号を教えて店を出た。
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