ハジメテの夜

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「あふぅ」 ホッとしたからなのか、甘い声が漏れた。 「可愛い声、もっと聴かせて」 耳朶を這う舌にうっとりと酔いしれていると、いつの間にか股間に伸ばされた指先に、花芯を弾かれた。 「ふぅ、わあああんっ」 痛み、とは少し違う強烈な快感が奏を襲う。 「いっぱい感じないと、後で痛い思いをするのは奏ですよ。  ほら、もっと乱れて。  素敵な姿を見せて」 言って、熱い泉に指を入れれば、くちゅくちゅと卑猥な音が部屋に響いた。 「あ……ふあ……。  や、恥ずかしい……っ」 「可愛い。  別に格別恥ずかしいことじゃないですよ、愛し合ってるんですから」 言うと、抜き出した愛液に塗れた指を奏に見せつけるように舐める。 虚ろな瞳をしていた奏の頬に、また新たな朱がさした。 「もっと、私にだけ見せてください。  他の誰にも見せてたことのない姿を」 甘く優しい声が、耳元で響く。
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