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「本当に、こんな風に、私が誰にでも平等に囁けるような甘い言葉だけが欲しいの?
これで満足?」
瞳を閉じるほどの快感に溺れるたびに、蓮登は奏のこめかみにキスして瞳をこじ開けるよう強請り、真っ直ぐ視線を絡めながら問う。
「それは――。あぁん、ふぅん」
――そもそも、本当に『甘い言葉』を囁いてくれてるの? 『甘い声』で淫らな言葉を紡いでいるんじゃないの?
そんな考えがちらと頭を過ったが、与えられるとびきりの快感に溺れながら、自分のモノとは思えない甘い声を吐いているので、考えを頭で纏めることなどもう叶うはずもない。
「でも、あんな意地悪は嫌なの――」
途切れ途切れにそう答える。
蓮登は、再び指先で奏の蜜壺に触れた。
くちゅう、と、淫らな音たてすっかり潤った壺は指をはしたなく飲み込んだ。
さっきよりもずっと簡単に、深いところまで。
「ふゎああんっ。や、変……っ」
「ほら、あのおかげでこんなに簡単に指が入るんだよ。
それとも、潤いのないカラダに無理矢理突き立てられてかき回される方が好みだったかな?」
「そういうことじゃ……っ あぁあん」
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