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身体を突きぬけていく甘い刺激。
さっきの玩具とは全く違う、愛の篭った愛撫にうっとり目を閉じる奏の瞼を、蓮登はそっとこじ開けた。
「優しくない俺のことも、好きになってくれるなら。――そうだな。今夜くらいとびきり優しくしてあげてもいいよ。
記念すべきハジメテの夜だものね」
漆黒の闇よりもまだ昏そうな瞳が、奏を覗きこむ。
既にたくさんのキスマークを刻んだ紅(くれない)の唇は妖艶さを漂わせながら甘く微笑み、切れ長の瞳は妖しく揺れている。
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