ハジメテの夜

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世の中の恋人――あるいは夫婦――たちはこんな破廉恥な行為を夜な夜な繰り返しているのだろうか。全然知らなかった。 自分の知識と経験の無さのせいで、子供扱いされていたのも仕方がなかったのかな――と納得しそうになっていた。 「そんな顔しなくても、俺が教えてあげるから。全部」 耳に息を吹きかけられるだけで、ぞわっと全身が感じることも。 指先を口に含んだだけで、蕩けそうになることも。 舌や指や唇で愛撫されるたびに、泉からジュースが溢れだすことも。 「脚、もっと開いてご覧」 優しい声が繰り出すのは、破廉恥な命令だったりする。 「こんなに濡らすなんて――。  奏は良い子だね。素敵だよ」 「とってもいい顔だ。ほら、目を開けて俺を見て?」 「何回達してもいいんだよ。  俺に教えてくれるなら。ほら、イクって言って」 花芽だけで汗だくになるほど、イかされた後には、指が三本泉の中に入るようになっていた。 とてもキツくて慣れない圧迫感と恥ずかしさで涙が出るけど。
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