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「ここなら安心だから、いい子で待ってて」
結局、この豪華な部屋に戻ってきてしまった。
蓮登が奏に向けるのは、いつもと同じ甘い笑顔。
あれからマンションに戻って、手早く髪と服をセットし直し今はすっかり夜の顔になっている。
ベッドに横たわっている奏の額にちゅっと控えめにキスを落とした。
「やぁ、だ。
蓮……、これ……取って」
足をもじもじさせながら顔を赤らめて言う奏に、蓮登は極上の笑みを見せる。
「俺のモノになりたいんだよね?」
途端、ビクッと奏が身体を震わせた。
バイブレーションが突然動き始めたからだ。
ここに戻ってきた直後、なんの前戯も前触れもなく、耳にピアスをつけるが如くの手つきで蓮登が小さな玩具にジェルをたっぷりつけて、まだ男を知らない奏のナカに押し入れたのだ。
奏が濃厚なキスに夢中になっているうちに、腰を抱き寄せ、太ももを撫で、下着の中に手を入れてほんの一瞬の隙をついて。
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