―帰郷―

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「園田は元気にしてるか?」 園田麻衣。久々に名前を口にする。 彼女は、僕の初恋の人だ。 「彼女なら……ああ、そっか、お前は知らないんだ」 裕二の顔から、笑みが消え、気まずい雰囲気が流れる。 「おまえが、この町を出てから、いろいろあったみたいだ。今はこの町にはいないよ」 少し言いにくそうに下を向いてしまった。
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