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冒険者登録をする。討伐素材を買い取る。
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あー、もう毎日忙しい!
多すぎる転生者のせいで、ここ最近ずっとこうだ。もう飽きちゃったよ~。
「ギルド長~。これいつまで続くんですかね?転生してくる人、減らないかなぁ」
「ま、減らないだろうな」
「そうなんですか?なんでなんで?」
「……じゃあまず、酒場の様子でも見てこい。話はそれからだ」
「はーい」
どういう事かわからないけど、これ幸いと持ち場を抜け出す。アタシがあんまりブツクサ言うもんだから、サボらせてくれたのかも。ギルド長ってば何気に優しい。
「ねえねえ、最近こっちの様子はどう?」
軽やかにホール業務をこなすソフィアに、隙を見て声をかける。
「そうね~、転生者さん達のおかげで忙しいんだけど、地元の皆さんは元気がないかしら?」
「なんで?」
「ほら~、転生者の皆さんの活躍は派手でしょう?」
あ、なるほど。
それに比べてしまうと、元からこの世界にいた冒険者たちは、どれだけ頑張っても見劣りしてしまう。チートな活躍が増えすぎて「普通」になってしまったから、今まで「普通」だった事が「みじめ」に見えちゃうんだ。
そういえば、不慣れな転生者が冒険者登録に来た時に、こっちの冒険者がちょっかいをかける、って光景を何度も見かけた。うっぷんが溜まってた、ってことなのかな。右も左もわからない新人転生者を相手に憂さ晴らし、ってわけだ。でも、結局いいようにあしらわれちゃうんだよねぇ。
ソフィアを手伝ってテーブルにジョッキを運ぶと、昔から知ってる冒険者パーティがクダを巻いていた。
「転生者は活躍してて良いよなぁ。所詮俺たちはなぁ」
「モンスターなんていなくて、みんながひ弱な世界に転生したら、俺、活躍できるかなぁ。」
「魔法が無い世界に転移して、私だけ魔法が使えたら最強なのに……」
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