1 突然の

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しかし今住んでいる家は出ていかなければならかった。 両親の勤務先の会社名義だったから。 しかし元々人当たりも良く、社内でも人望の熱かった両親 私達を追い出す形になる事に責任を感じた上司が信頼出来る弁護士を紹介してくれ、私達の後見人、財産の管理をしてくれることになった。 最初は施設に行く事を薦める声や、私や希帆の親友、子供がいない両親の同僚等私達を引き取ろうとしてくれる人はいた。 明らかに財産目当ての人もいれば、私達の親友等は本気で心配しての事だろう。 でも弁護士さんが身元保証人になってくれて、両親の貯金はそれなりにあったものの、保険金が降りるまでの生活費を援助してくれると言うので私達は2人で暮らしていく事を決めたんだ。
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