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「……陵はいつも真っ直ぐだったのに、あたしが真っ直ぐじゃなかったから」
「は? 意味わかんねえ。陽菜も真っ直ぐだったじゃん」
「こんなことしてるのに?」
「まさか、俺のせい?」
「違う。あたしが悪いって言ったじゃない」
とりあえず自分の服を掻き集めて、それらを着る。
「どこ行くんだ?」
「喉、乾いたから」
『そんなに泣いたら喉乾いただろ?』
こんな時に陵の言葉を思い出すなんて。
また泣きそう。
キッチンへ行くと、もう九時になるのに、まだ誰も帰っていなくて。
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