216人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
◇
♪♪♪~
あたしはいつの間にか眠っていたようで、陵からの着信音で目が覚めた。
でも軽快な曲調で鳴っているそれに出る勇気はなくて。
だってあたしは、陵がいるのに俊ちゃんと一線をこえてしまったんだから。
どうしよう。
それでも、視線の先でずっと鳴り続けているスマホ。
「出ねえの?」
隣で寝ている俊ちゃんが、あたしの顔を覗き込んできた。
「ん」
手を伸ばしてスマホをとる。
最初のコメントを投稿しよう!