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「もしもし」
“陽菜、俺”
「うん」
“あれ、寝起き?”
「え、……うん」
どこかぎこちない話し方をしているあたしの横で、俊ちゃんは下だけを履き、煙草とライターを持ってベランダへ出ていった。
気を遣ってくれたのかな。
“陽菜?”
「え、あ、何?」
“なんかあった? ……俊哉さんと”
ええっ!?
吃驚した……なんてものじゃない。
どうしてここで俊ちゃんの名前が出てくるのかがわからなかった。
でもすぐにそれを陵が教えてくれた。
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