セフレ

4/40
216人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
“俺さ、今日陽菜を送って行った時、俊哉さんが見てたから陽菜にキスした。玄関先ではしねえって決めてたのに” 確かに直ちゃんとのことがあってからは、玄関先では必要以上には触れてこなかった。 だから今日の陵はどこかおかしいって思っていたんだ。 “きっと、俊哉さんは俺のあの時の気持ちをわかってんだろうな” 「あの時の気持ちって?」 “俺、わかってたんだ、陽菜の本当の気持ち” 「何言って……」 “もういいよ、陽菜。自分に素直になれよ” その言葉に、涙がぽろぽろと溢れてきた。 「な、んで?」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!