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ミカに接触してから、一ヶ月が経とうとしていた。
自分の事を話さないつもりだったが、話さなさすぎても逆に怪しまれる。
ある程度のところまでは話して、後はいつものようにはぐらかした。
学校の帰りにお茶をしたり、休みの日にデパートなどには出掛けたりしていたが、もう少し隙をつくりたい。
今度の休みにどこかに行くことを提案すると、ミカは乗ってきた。
海遊館に行くことが決まって待ち合わせをする。
「海遊館なんて久しぶりだな」
「アキくんの好きな魚って何だったっけ?
前と変わってないの?」
電車の中で魚の話になったが、知っているわけがない。
適当に答える。
「んー、そうだな。
俺はサメかな」
「サメかー。
…あれ?前は、エイが好きって言ってなかった?」
しまった。間違えた。
「か…変わったんだ」
慌てて付け加え、話を投げる。
「ミカは?何が好きなんだ?」
「私はクラゲ」
「昔は?」
「イルカだったかな~」
イルカからクラゲってどんな心境の変化だよ…。
ちょっとツッコミたかったが、ここで下手にツッコんでボロを出すのも危険だ。
「じゃあ、イルカショー見に行くか?」
「うん、行こう!」
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