保坂クンにも、私のことを好きになってもらいたいんです。

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だけどひとりになると、考えてしまうのは保坂君のことばかり。 頭の中がぐちゃぐちゃだった。 保坂君の気持ちが分からなくて、どうしてキスしたのか分からなくて……。 「学校……行きたくないな」 昨日あのままお風呂に入らなければよかった。 そうすれば風邪を引くことができて、学校を休むことができて、保坂君と顔を合わせることもなかったのに……。 本当はずる休みしたいところだけど、例え今日だけ休んだって、いつかは保坂君と顔を合わせる時がくる。 それに逃げれば逃げるほど、顔を合わせずらくなっちゃう気がするし……。 昨夜ずっと考えていた。 だけどその答えは出てこなかった。 きっとそれは、保坂君に聞かないと分からないことなんだ。 昨日は全然聞けなかったし、怖いけど逃げずに学校行かないと。 そしてちゃんと聞くんだ。 何度も頭の中で練習していた。 聞きたいことが多すぎてうまく聞けない気がして。 なぜキスしたのか、なぜあんなに怒ったのか。……どうして私のことを、嫌いなのかを。
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