雷雨の夜を

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この時、斗真29才。 この物語は今より、六年前に刻を遡って始まる。 斗真が多くを失う前・・・ まだ斗真が若く血気に溢れた青年であった頃に、である。 わずか6年で、どれほどの試練を重ねれば、人はここまで強くなれるのだろう。 何を失えば、ここまで悽愴な光を瞳に宿せるのだろう。 斗真たち鬼喰いの一族と鬼たちとの戦いが、苛烈を極めていくその様を見てゆこう。 木九衣 斗真の背負った、呪いともいえる残酷な宿命と共に。
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