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「・・・わからん」
首を傾げながら舞を見送り、気を取り直して朝食をかき込んだ。
(さあ、事務所に行くか。
今日は宇田さんと、挨拶回りに行くんだっけ。
あんまり好きじゃないけどな)
そんなことを思いながら、お茶を飲んでいると、巴御前が天井を通り抜けて降りてきた。
「うわ。
いきなり目の前に降りてくるな」
「斗真。
宇田との約束は無しじゃ。
鬼が出たぞ。
直ぐに出立の準備をせい」
和やかな朝の空気が、巴御前の一言で一気にピリピリとした緊張感に侵食されていく。
舞が無言で斗真の戦闘衣を取りに出ていった。
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