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「御前、待たせたな」
舞の持ってきた戦闘衣に着替えて、斗真が戻ってきた。
戦闘衣といっても、見た目は普通の服と変わらない。
しかし服に編み込まれている糸は、木九衣家に伝わる八幡大菩薩の祝福を受けた糸が使われており、防御力は並みの防弾素材を軽く凌ぐ。
斗真は黒が好きらしく、上下もコートも黒ずくめだ。
「斗真、戦闘中、私の言葉を思い出してね。
感情を抑えて、冷静になればアナタなら楽勝よ」
凛香が右拳を突き出す。
「ああ。
心に刻んでおくよ」
斗真も拳を出して、凛香の拳と合わせる。
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