鉄のように無機質

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ーーー再び沙弥の部屋ーーー ズン! 「ギィヤーー!!」 少女の声に驚いて、振り返ろうとした圭の胸を日本刀が貫いた。 刀は正確に心臓の位置を捉えている。 常人であれば、間違いなく即死している程の深手を負いながら、圭は素早く前方にクルリと回転して、ソファーの後ろに飛び込み刃から逃れた。 「ほう。 大した生命力だな。 大概の奴なら、今のでくたばるんだがな」 「き、貴様~!」 淡々と語る斗真を、圭の怒りに満ちた燃えるような眼差しが射抜く。 しかし斗真は、そんな視線など涼風に吹かれる程も、感じていない。
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