鉄のように無機質

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「髭切を持ち、顔に大きな傷を持つ男・・・ 貴様、鬼喰いか!」 「フッ、鈍いな。 初めに気付け。 さあ、鬼よ。 お前は、もう終わりだ。 大人しく喰われて消えろ」 斬りかかろうとする斗真を、圭は必死に止めた。 「ま、待て! 貴様、どうやってオレを見つけたんだ? それに、どうやって部屋に入ってきた?」 「ワシが力を貸したのじゃ」 再び美しい少女の声が聞こえてくる。 同時に巴御前がスウッと何もない空中から現れた。 「チィッ。 鬼喰いのババァか!」 「た、たわけ! この巴御前に向かって、よくもババァなどと!」
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