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「え、嘘でしょ…」
綾子は自分の左手の手首より先が無くなっている事に気がいた
「どうしよう」
人間、余りにも現実離れをした事に直面すると理解するのに時間がかかりすぎてしまい驚きを上手く表現出来ないようである
綾子は先生に具合が悪くなり保健室に行きますと告げると左手をタオルで隠しながら慌てて教室を飛び出した
保健室に向かう廊下の途中おそるおそるタオルを取り左手の存在を確かめてみる
「無いよ… なんで…」
綾子は保健室に向かうのをやめて学校を飛び出した
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