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「あ… 目が… 見えない…」
綾子の視界は霧がかかったように白くなりはじめ、やがて暗闇の世界となっていった
「息が、く、苦しい…」
一生懸命深呼吸をするが、どんどん苦しくなり綾子は意識を失った
無くなる意識の中で思った
「どうして?」
「そういえば、猫… 溺れてたね」
「可哀想に沈んでいく」
私は可哀想に思える優しい子なの
みんなから綾子は優しいと言われてる
だから、これからも優しい綾子じゃないと
優しい綾子を演じないと
優しいフリをしないと
フリをするには…
フリをするには
作らないと
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