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同じ頃、
─ゲーム世界 ブレイズワールド・オンライン森林フィールド─
百合と楓は、最初街の近くのエリアにある森で狩をやっていた。
百合のキャラクターは、ブレイブストーリーズから変わらず女性剣士キャラクターでプレイをし、楓のキャラクターは、新しく追加された女性偵察兵キャラクターを選んで、プレイをしていた。
「Lily、そっちにいったよ!」
「任せて、はぁぁぁ!」
楓が銃で追いたてた獲物を百合が剣で切り払い獲物倒す。
二人の狩は、うまくいっているとは言えず原因は、楓の選んだ兵科(職種)で、ブレイブストーリーズでは、短刀を使う盗賊キャラクターを選んでいたのだが、ブレイズワールド・オンラインでは、なぜだかサブマシンガンと言う銃を主体で戦う偵察兵キャラクターを撰んでいたのだった。
「ねぇ、メイプル、」
「なに?Lily?」
「やっぱり、元の盗賊キャラの方がよかったんじゃない?」
「ん……そうなんだけど……やっぱり銃ってカッコ良くない?」
楓は、サブマシンガン構えてポーズを決めながら言い、百合はその姿を見て呆れていた。
「それにしてもずいぶん遠くまで来たわね。どうする?一度、入り口までもどる?」
「えぇぇ!もう少し狩ろうよ!早く慣れてことキャラクター、使いこなしたいよ~!」
楓は、駄々を、こね始め、その姿見た百合は、再び呆れるも渋々、返事をする。
「……ん?!」
「どうしたのLily?」
「何か居る。」
百合の目付きが変わり、周囲の雰囲気が変わるのに気づいた。
百合の見つめる方向には、深い茂みがあり、その茂みから二つの赤い光が見えていた。
「えっ?何が居るの?」
「……わからない。けど、さっき倒したモンスターじゃないのは、確か!」
百合は、その赤い光が、モンスターの視線だと気づき、その視線が殺気だと分かると剣を構える。
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