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楓は、「わかった」っと言うと前方に向けてサブマシンガンの弾を全て撃ち、同時に百合が正面の前衛部隊に切り込みにかかる。
「はぁぁぁ!これでラスト!……(あとは、後衛部隊だけ!)」
百合が前衛部隊を倒し終え、後衛部隊に斬りかかろうと走った瞬間、木陰で一瞬光が見え、その後百合の頬に火傷のような痛みが走る。
(え?!何、今の矢にしては早すぎる。まさか、銃?)
百合は、とっさに物陰に隠れると数本の赤いレーザーポインターが隠れていた百合の所をさし、その後、発砲音が森中に響き渡る。
「Lily!!」
楓は、叫ぶがその声は発砲音で百合には届かなかった。
その時、百合達の上空から轟音が聞こえ、近づいてくる。
「何?この音?」
(何だろう?なんか懐かしくて安心できる音……)
百合と楓は、近づいてくる音にホッとする。
気づけば発砲音は鳴り止み周りのモンスター達は空を警戒し始め、そして百合達は、音の正体知る。
「え?!……へ、ヘリコプター?」
二人は、音の正体に驚くが、ヘリコプターはすぐに二人の上を通過していった。
「ま、待って!お願い気づいてぇぇぇ!」
楓は、とっさにアイテム覧から応援要請用照明弾を選択し、取り出すと躊躇いもなく空に向けて撃った。
「はっ?!メイプル、伏せて!」
百合は、別なモンスターが楓を狙っているのに気づき、叫ぶが、発砲音がすると同時に楓は、その場に倒れる。
空がオレンジ色に光、周囲を照らすと、百合が予想していた数の倍のモンスターが百合達を狙っていた。
「……多すぎる」
百合は、目の前の光景に絶望した。
その時、百合の周囲が明るくなり、百合は、頭上を見上げるとそこには通り過ぎたヘリコプターがいて、ゆっくりと人が降りてくるのが見える。
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