第1章 世界の融合と二人出会い

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─ブレイズワールド・オンライン 森林フィールド上空─ 「ヘリは、パッケージ降下後、戦線離脱!補給要請のみ出撃しろ!」 「了解です。マスター!御無事で!」  AIは、親指を立てながら言うと、祥政と健太は、ロープを握りしめてゆっくりと降下する。  二人は、降下し終えると、健太は、楓のところに、祥政は、百合のところに、それぞれ別れる。 「大丈夫か?(え?!成瀬?)」 「えっ……えぇ、大丈夫です。(えっ?!藍沢君?)」  二人は、互いのキャラクターを見て違和感を感じていた。 「肩、被弾してるぞ!」 「えっ!?……大丈夫です。気に、んっ!」  祥政は、百合の肩を見て撃たれた傷口を見つけるとアイテム覧を操作し始め、百合は、自分の肩に傷があるのを知ると肩に痛みが走り始め、痛みに耐えながらも意地を張ろうとする。 「無理するなよ!銃撃で受けたダメージは、永続効果に出血ダメージが自動的につくんだ。……すまないが、そっちのPTに入れてくれないか?」 「何で……ですか?」 「治療のためだ……K.K.!そっちの容態は?」 「ヤバイぞ!出血ダメージで、残りHP30%だ!早く処置しないとヤバイぞ!」 「……そんな!?」 「早く!俺達を入れろ!」 「……分かりました。」  百合は、動揺し、躊躇いながらも、祥政と健太にパーティーの招待状を送る。 「……助かる。K.K.!医療キッドだ!受け取れ!」  祥政は、パーティーに入ると、素早くアイテム操作をすると医療キッド12個分の1個を健太に渡すと、2個目の医療キッドを百合の治療に使い始める。
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