第1章 世界の融合と二人出会い

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同じ頃 ─バトル・オブ・フィールド、ベースキャンプ─ 「おい、インディゴ、今回の防衛戦、どうだった?」 「言わないでくれよK.K.いつもと同じで極々普通のスコアだよ!そっはどうなんだよ?」 「あ~聞かないでぐれ……」 「あははは……最下位クラスか?」 「口に出して言うなぁぁぁ!」  ベースキャンプ内の食堂で二人の男性キャラクターがイベントミッションの反省会をやっていた。  彼の名前は、Indigo、ゲーム内での名前で、現実世界での名前は、藍沢 祥政で、市内の私立高校に通う高校2年生である。  家に帰ると「バトル・オブ・フィールド」を友人で同じ高校のクラスメイトのK.K.(本名:川崎 健太)とチームを組、イベントミッションから対戦をやっていた。  Indigoのキャラは、戦闘向けのアサルト(突撃兵)をメインに、爆発物の取り扱いに特化したボマー(工兵)をサブで構築されたキャラクターである。 「これより、システムメンテナンスに入ります。プレイヤーの皆様は、速やかにプレイを中断し、ログアウトして下さい。繰り返します。……」  アナウンスが流れ他のプレイヤー達が次々とログアウトして行く。 「そう言えば今日だったけ?アップデート。」 「16時間メンテナンスか……長すぎるな………」 「アップデートの詳細もまだ、明かされてないんだとよ!なぁIndigo、何が追加されると思う?」 「俺に聞いても分からねえよ。K.K.!」 「そうだよな……わくわくするよな!Indigo。」 「さっさと上がるぞ。K.K.!」 「おう!明日、学校でな。Indigo!」 「乙!K.K.!」  祥政(Indigo)は、チームを解散し、ゲームの電源を落す。 ─現実世界 祥政の部屋─ 「疲れたぜ……」  祥政は、背伸びをして、しばらくパソコンのウェブサイトで情報収集を始める。 「やっぱり……載ってないな……」  パソコンとにらめっこをしているうちに俺は、デスクの上で眠ってしまう。  
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