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「なるほど、エネミーを他のプレイヤーが相手して弱らせて、とどめを俺が指す!良いとこドリップ戦法か!」
「そんなつもりで言ったんじゃないんだけどな……」
祥政は、呆れな言う。
「よーし!アップデートが、終わったら頑張るぞー!」
二人は、学校へと向かっていく。
学校では、「ブレイブストーリーズ」と「バトル・オブ・フィールド」二つのゲームの話題で持ちきりだった。
その話題は、授業中も続き、授業どころでなく学校事態が午前授業に切り替わってしまうと言う事態になってしまった。
─現実世界 教室─
「今日は、ラッキーだったよな!祥政!」
「そうか?まだアップデート終わってないだろ。」
「でも、情報収集できる時間はできただろ。」
「そうだけど……」
祥政は、ズボンのポケットでスマホが鳴っているのに気付きを取りだしながら言う。
「ちょっと早く帰りなさいよ!教室が閉められないじゃないの!」
祥政がスマホを確認しようとした時、楓と百合やって来る。
「何で秋山が仕切ってるんだよ!普通は成瀬が言うんじゃないのか?」
「何をー!川崎のくせに生意気な!百合からも何か言ってあげてよ!」
健太と楓が言い争いを始め、楓は、百合に助けを求め振り返ると百合が真剣な眼差しでスマホを見ていた。
「えっ?」
健太と楓は、呆然としていた。
「ちょ……ちょっと百合?百合ってば!」
楓は、百合を我に戻そうと必死に呼び掛ける。
「えっ?あっ!ごめん。」
「ごめんじゃなくて!ほら、委員長の仕事!」
「えっと……ゴホン!下校時間です!自習をしないのなら速やかな帰宅を……」
百合は、頬を赤くして恥ずかしそうに祥政と健太に注意する。
「委員長、説得力、全然無い!なあ、祥政?……って、祥政?」
健太は、祥政に同意を求めようと、祥政の方を向くと、祥政がスマホを眺めていた。
「ん?呼んだか?」
「お前もか!祥政!スマホを見てないで成瀬委員長に何かいってやれ!」
健太は、祥政に百合の発言に説得力が無いことを注意するように言わせ、祥政は、百合の元に詰め寄る。
「なっ、何ですか?」
「……じゃあ、帰るわ。」
「えっ?」
祥政の一言で、三人は、呆然とする。
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