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『こんな長い文章じゃすぐ忘れられちゃうようね。
でも私は死んでも忘れないよ。
拓斗君や燈ちゃん、私に関わったすべての人。
――――それに君のこと。』
10年前にたったの一度だけ読んだ手紙の文面でさえ、一字一句覚えている。
君は僕は忘れっぽいと思っていたようだけれど、そうじゃない。
『私の最後の我が儘聞いてくれる?
私のこと、忘れないでね?
綺麗さっぱりリセットなんてやめてよ?
約束してよ?
君に出会えて本当に良かった。
四季春翔君。
最後になっちゃったけど・・・
君が好きです。
好きです。
大好きです。
一緒に魔闘術会出られなくてごめんね。
我が儘ばっかりでごめんね。
君を残して先に逝ってごめんね。
いっぱいいっぱい、ごめんね。
そして・・・ありがとう。
私の想い、全部届いたかな?
全部と言わず、一部だけでも伝わってくれれば幸いです。
ありがとう。』
君のことは忘れない。忘れられるわけがない。
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