世界の色が変わる

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「何、知り合い?」 「知り合いっていうか、あー、マジか。そっか」 ピアスの男の子に聞かれて、そっぽを向いて片手で顔を覆ってしまう。 もしかして、私と同じクラスになったの残念がってるのかな? 「何してるの、陽依?」 先に奥に入っていたつかさが怪訝そうな顔をして戻ってきた。 たぶん、男の子が苦手な私が2人に話しかけられてるのを見て心配してくれているんだろうけど。 鋭い眼光が怖いよつかさ。 目鼻立ちのはっきりとしたつかさが睨むと凄みがあって本当に怖い。 だから勘違いされるのがすごく嫌だった。 本当はとても優しくて良い子なのに、私の為に他の人に変な印象を持ってもらいたくない。 「ち、違うのつかさ!これは」 「つかさ?ってお前西野つかさか?!」 途中まで言ったところで私の声はピアスの男の子に遮られてしまった。 驚いたような、でも嬉しさも含まれたような表情でつかさの顔を見つめている。 つかさの名前を知ってるってことは、つかさの知り合いなのかな。
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