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そうこうしているうち
本当に――。
「あ……」
幻想ではないアンジュが
プールサイドに現れた。
失礼を承知で
僕はやり取り途中の電話を放り出し。
窓を開けると――。
「おーい!」
今まさに白いガウンを脱ぎ捨て
プールに飛び込もうとしていたアンジュと
目があって手を振る。
「来いよ、ジュリエット」
今日の彼はご機嫌で
満面の笑みで僕をそう呼ぶと。
イルカのように
頭からプールに飛び込んだ。
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