第5章 アンジュの世界 ①

6/22
前へ
/22ページ
次へ
危険とはチャンスを逃すことだ。 特に 僕みたいな恋する男にとっては。 危険とはその相手を逃すこと。 「やあ」 焼けるような暑さの中。 僕は一目散アンジュのいるプールに駆けて行った。 「やあ」 プールの中。 クルリと一回転してアンジュは現れた。 「おいでよ」 呼ばれるがまま僕は水の中に飛び込む。 温度差で心臓が止まりそうになったが 構うもんか。 アンジュは待ちきれない様子で水をかき 僕を抱き寄せ口づける。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加