第1章 未来都市ノ公安警察

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一方チヅルの方はコウヤの部屋に侵入していた、コウヤは気づいていないらしくノリノリで歌を熱唱している。 「そーだ、録音でもしとこうかな?それでカズハちゃんやアユちゃんに渡せば面白いことになるんじゃ……よし、決まり!監視カメラのデータも撮っとこ~」 数分間笑いをこらえながら様子をファイリングするチヅル、歌が終わるとチヅルは部屋に入って行った。 「うぉい!勝手に入るんじゃねーよチヅル、ちゃ、ちゃんとノックして入れよ何回も言っただろ!心臓止まるかと思った……」 「ごめんごめん~もう時間だから早く来てね?あと、さっきの歌録音したからいつか使うね?ふふ」 「はぃ?嘘だろ!やめろ、ぜってーやめろよ!あの悪ガキ2人に渡したら死ぬから!頼む、やめてくれよ!」 「それはどうかなぁ~だってねぇ?とっても面白いことになりそうだし、ま、考えとくわ、1分以内に準備できなかったら渡すからね、じゃーね」 「悪魔!鬼!鬼ババア!大人だったら即抹殺してたな、てか、1分かよッやべぇ!」 急いでクローゼットから私服を取り出し着替える、パーカーを深く被り顔が見えないようにする、一様指名手配はされた事があるので顔出しで街を歩いていたら大騒ぎになる。 1分が経ち2分経過しても部屋から出てこないコウヤに対してチヅルは小さくガッツポーズをとった。チヅルはさっそくアユとカズハに話しかけた。 「カズハちゃん、アユちゃん、いい物があるけれど欲しい?超シークレットでレアだよ?それに脅しにも使えるかもね……いいと思うわよ?」 「チヅルさんから珍しいデース、なにか企んでいるんじゃないですかぁ?それに、その左手に持ってるものはなんです?」 「そうそう、アユの言う通り!またアタシ達にイタズラするつもり?そしたら返り討ちしてあげるけど?」 「ま、まってまって!ウチは今回は本当に面白いアイテムを渡そうと思ってさ、なんなら見る?気に入らなかったら捨ててもいいから、ほら、どうぞ」 チヅルはカズハに録音したレコーダーを渡す、カズハとアユはレコーダーを再生する、レコーダーからはコウヤが熱唱する声、2人は顔を見合わせニヤッと笑った。 「よし!これは貰う、ありがとね、チヅル~今度面白いものがあったら渡すからな、はーこれでイタズラの幅が広がるな……ププッ想像するだけで」 レコーダーをポケットに入れ鼻歌を歌い出すカズハ。
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