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数分後に全員がリビングルームに集まった。カズハとアユは2人でヒソヒソと何かを話したり、ユウイチはソファに持たれすやすやと寝て、チヅルは掃除道具の数を数えていた、コウヤは壁に持たれて目をつぶっていた。
「カズハ~このカセットテープ見せますかねぇ?ウフ、最高傑作になると思いますよ?ププッ」
「確かに!いつまでもお楽しみを取っとくなんて無理だな、いまから言えば脅しに使えるかも知れないな!物は試し、やってみっか!」
カズハとアユは目をつぶっているコウヤに近づき目の前で猫だましをやった。
パチンっ!
「ん?なんだ悪ガキ2人か……また何かするんじゃねぇだろうな?」
「ご名答!このカセットテープ分かるかな?さっきチヅルさーんから貰ったんだ、いいでしょ?アンタの熱唱している所ね!ホントに面白いよねププッ」
「そうデース!これで明日ネタにすれば新学期早々笑いものになりますよそしてすぐに知名度がアップしマース!」
「なっ!チヅル、渡したのかよっ!ホントにふざけてんだろ…こうなったら壊すまでか…よーしそこ動くな?動けば死ぬぞー」
「ぬぬ?何をするつもりかな?って!壊すのはなしだぞ!ちょ!アユ、パス、それ持って逃げろ!きつくなったら代わるからな!」
カセットテープを投げるカズハ、アユはそれをキャッチしようと手を伸ばすが数センチのところでコウヤが蚊を叩くように叩きぺちゃんこにしてしまった。
「あ、ぁぁ!アタシらの脅し道具が!アユ、もうちょっと飛んだら間に合ったんだぞ!どうすんだよ……せっかくレアな宝物に出会えたというのに…」
「すみませんデース…と、とりあえず無駄な体力を使わない方がいいんじゃないデスカ?ほら、今日はどっかのお馬鹿さんが雑務を引き受けたからデース
。」
「そだね、つか、もう時間やばくねぇ!?ユウイチ、起きろ、あーも、夢の中じゃん!コウヤおんぶをして持ってけ!チヅルとアタシとアユは道具持ってっくから!」
「りょーかいデース!チヅルさーん重いのは任せてくださいデース!この力自慢のアユちゃんが持ってきマース!」
「あら助かるわ、ありがとうね?ウチはゴミ袋とかもっていくからね、あとはよろしくね?」
こうして午後の活動が始まろうとしていた。
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