第1章 未来都市ノ公安警察

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カズハはアユからジュースを受け取るとすぐにフタを開けて飲み始めた。 「プハァッ美味しいねデス!」 「そーよね、アタシこの味好き!」 「ほれほれ、飲み終わったら仕事だぞー」 2人のもとに箒を持ったユウイチがひょこっと出てきた。 「「えぇ!?」」 「どうした?当たり前なことだろ?今回は仕事はボク達の学校の清掃。今はえーと11時だから……1時に現地につかないとダメだね」 テンションは変わらずに言うユウイチ、2人は絶望に落とされた気がした。 「また雑務!?もーアタシ嫌だー」 「カズハに同意!」 「ユウイチ君また雑務引き受けたのね……」 「チヅル~いいだろ?て、ことで終わり!昼飯はチヅルよろしくねーボクはお昼寝をするからー」 「はいはい出来たら起こすわ」 チヅルは立ち上がりキッチンへ歩いていった、アユとカズハはため息をついてからテレビを見始めた、ユウイチは隣の部屋にあるベッドルームに入って行った。 ここの部署はかなり充実しておりキッチン、バスルーム、ベッドルーム、トイレが備わっており、さらにテレビに洗濯機、冷蔵庫、食材なども置かれている。 さらにこの部署には犯罪者1名が必ず配属されるため部署の部屋に犯罪者専用の部屋がある。部屋と言ってもベッド、お風呂、キッチン、トイレが備わっている。 「そーだ暇からさカズハ、イタズラしに行きましょぉ!」 「いいねぇ!行くかぁ!」 2人は立ち上がり別室に行く。つまりコウヤの部屋だ。 ガチャ…バタン 「静かにですよ?」 「了解!コウヤ怒るかな?クス」 「ベッドルームですかねぇ?多分寝てますね…!」 ベッドルームのドアを少し開けるとベッドの中に寝ているコウヤを発見した。ちょっとやそっとじゃ起きないと思われる。 「3、2、1、ですよ?」 「もう行こ!」 「待ってデース!」 ドアを開け中に入る2人、ベッドの前まで行くと2人は顔を見合わせ同時に 「「せーの!」」 ドスッ!バタンっ! 「イテッ!」 ベッドから蹴られ落とされたコウヤ、2人はハイタッチをしてすぐに部屋から逃げた。 「まて!悪ガキ2人組!」 「コウヤはアユ達と同じ年じゃないんですかァ?」 「馬鹿だね!アユよりかプッ……」 「はぁ?逃げんなっ!」 ガチャ!バタンっ!カチ……ガチャガチャ!ガチャガチャ! 2人は逃げ切り部屋の鍵を閉めてから大笑いをした、ドアノブがガチャガチャと音を立てて余りにもうるさかった。
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