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彼女は急に涙を流して倒れ込んだ。台の上から倒れたが、マットらしきものに彼女は仰向けで乗っかった。
「確保!!」
そう言って警官たちに確保される。
メイドの彼女も紐を解かれた。
「彼女に水を渡してあげてくれないかな?」と近くの警官に言う。
「もちろん、そのつもりでございます。失礼」
その警官は彼女にペットボトルの水を渡す。勢いよく彼女は水を飲む。そしてこちらに来る。
「ごめんなさい。迷惑をかけて……」
「少しの間、目を閉じなさい」
「でも……」
「聞こえなかったのか?」
彼女は私の指示通り目を閉じた。彼女のくちびるにそっと私のくちびるが重なる。柔らかい感触がした。そして驚きながら彼女は目を開ける。
「今回の件は何も話さなくていい。もちろん、彼女のこともだ。ただ、罰としてこれをしてあげたんだ」
「ファーストキス……」
「俺もだ……とにかくおかえりなさい、大切なメイドさん」
「御主人様……これからもよろしくです」
「あぁ、よろしく。だが、その前に言わなくちゃいけないことあるだろう?」
「ただいまです、御主人様」
そう言った彼女をぎゅっと抱きしめた。
「あの……大変申し上げにくいのですが、彼女を一度病院に……」と水を渡した警官が言う。
「あぁ、行かなくちゃな。自分で連れていくよ」
「了解であります」と敬礼して去っていく警官。
「でも、御主人様……」
「お前の帰りをいつまでも待つ。それも主人の役目だよ。さぁ、車に乗って」
私は彼女を車に乗せて病院に行った。そして彼女は病院に数日だけ入院することになった。私は家に戻り、久しぶりの一人暮らしをするのだった。
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