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この行為に愛はあるのだろうか。 そんな問いを思い浮かべても、きっとそれは愚問だろう。 私たちはもう恋人じゃない。 だけど、きっとお互い寂しいんだ。 明日から私はまたこの家を空け、戻ってきてもすぐにここを去らなくてはならない。 誰だって寂しくなれば、時に人肌を求めてしまう事があるだろう。 そう思ってしまうのは、きっと自らが同じ思いを経験したせい。 それでも抱かれる事を嬉しく感じるのは、一方的であってもここに確かな愛情があるからだ。
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