第1章

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参議院選挙の結果から 参議院選挙は与党が圧勝し、改憲勢力が改憲の発議が出来る人数になった。 東北では、秋田以外は野党の統一候補が勝ち、沖縄では自民党の国会議員が消えた。 東北と沖縄に共通している事は、自民党に騙されたと自覚した人々、辛い現実を見てきた人々が、自民党にノーと言ったという事だ。 新潟も農業県だから、自民党のTPPの嘘(公約で参加しないと言ったのに、簡単に裏切った)への怒りと、やはり大震災からの復興の現状を見ているからだろう。 そして、東北は明治維新の反対派として攻められ、維新政府に『白河以北は十把一からげ』と馬鹿にされた地域だという事だ。 低く見られた地域だからこそ、安倍政権の本質に気付いたのだろう。 沖縄は、やはり明治以降、本土の犠牲になってきたのだから(江戸時代は薩摩藩の犠牲になってきた)独立の話しが出ても不思議だとは思わない。 大東亜戦争末期の、沖縄の地上戦では、沖縄県人は本当に良く戦ってくれた。 これは当時の、海軍司令官の玉砕の報告電報に『沖縄県人は良く軍に協力し戦えり、後世、沖縄には特別の陛下の御高配を……』とある事で明らかだ。 しかるに、我々本土の人間は、米軍基地を沖縄に押し付け、沖縄の苦しみから目を逸らして逃げてきた。 同じ日本人として、今こそ沖縄の現状を直視しなければならない。 山陰地方で与党が強いのは、過疎化でどんどん人口が減少し、公共事業が経済を支えている現状の反映だろうし、九州は明治維新の功労者だという意識もあり、無意識の与党への親近感があるのかも知れない。 与党が勝てなかった地域は、東日本大震災の被災地が該当し、米軍の負担に苦しむ沖縄は、はっきりと自民党にノーを突き付けた。 俺は何回も安倍政権にノーと言い続けてきたが、その俺が改めて失望したのが、先頃の米軍属の強姦殺人事件を受けて、軍属の範囲を縮小する事で合意した……この事です。 安倍は、美しい日本の心だとか、憲法改正は日本の為に必要だと言います。 なら、何故、日米地位協定を改定したいと言わないのか! 愛国者であり、日本と国民を守り、素晴らしい国を造りたいなら、日米地位協定を改める事こそ、愛国者ではないのか!
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