たゆたう時の狭間で

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過去、現在、未来 貴方に逢ったのは いつのことだろう いにしえの神社から 桜花の香りが漂って 誘い込まれた早春か 戦いの狭間に揺れる さとうきび畑に風が 吹いたあの夏の日か 山道の紅葉の隙間に キラリ光る溢れ陽を 浴びた山燃える日か 雪原に吹雪く白花を 丹頂鶴と瞳で追った 凍える真冬の大地か 時の波間に見え隠れ 宙を超えて巡り逢い 熱き想いを思い出す 魂は輪廻を繰り返し 抗えぬ力に誘われて 想いを逢瀬に変える たゆたう時の狭間で…
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